『ひぐらしのなく頃に』目明し編まで

ゲームカテゴリにしておいてアレなんだけど、基本的にも応用にも選択肢の一つも無いヴィジュアルノベル(注1)。とりあえず製作者側が「この物語はミステリ(注2)でそれを読者が『解き明かす』という形式をとっているのでゲームなの!」と叫んでいるのでゲーム。
で、最初から延々とプレイしていたのですが、これが面白くない、というか、うーんパフォーマンスが悪い。評判がいいだけあってある程度は面白いのだが、それに対してプレイ時間(=読書時間)が長すぎる。
大きく分けると五つのシナリオが現在あるのだが、その一つ一つに最低七時間以上は必要である。長い。長すぎる。しかもずっとミステリ的な本筋の話をしているかというとそういうわけでもなくて、普通程度の出来の学園ラブコメディなんかも入ってたりする。
ということであまり楽しまずにプレイをしていたのですが(注3)、解決編が面白かった!
これは明らかに誉めすぎで言いすぎなのを覚悟しているし貴方にも覚悟してほしいのですが、「目明し編」をプレイしている間、僕は一時たりとて暇ではなかったのですよ!(イマイチ誉めてない) 僕の評価形を使うなら文句無しのB判定(注4)。
で、面白くプレイさせて頂いたのですがなんとこの「目明し編」では全ての謎は解決されないというオチ付き。なんでも、解決編だけであと3シナリオぐらいあるんだってよ(未発売)。んーむーんー。
しかし、きちんとBまではランクアップしてくれたので最後まで付き合ってみようかと思います。ええい、発売はまだか。


(注1)……サウンドノベルとは呼びたくない。選択肢が無ければそうとは呼べない。そうでなくてはチュンソフトに申し訳がたたない。そうだろう?
(注2)……「ひぐらし」はミステリなのだろうか? 僕はかなり怪しいと感じている。というか、アレです。少なくとも「犯人当て」ではない。「犯人当て」としては最悪の部類に入るだろう。謎の提示がないから何が本筋なのか判りゃしない。解決編たる「目明し編」にしてもそこで判った新しい(ミステリ的な)解決といえば**の****トリックぐらいのものだろう。それにしたって大したものではないし、それが面白かったわけではない。何が面白かったかというと視点人物の語るドラマが途切れなく続いていたことなわけで、うーん。ミステリとして立ち向かったら橋にも棒にも引っかからない普通の作品だろう。ああ、だからこそのB判定。流石俺、納得したぜ。
(注3)……正直我慢が出来ずに「暇つぶし編」というシナリオを飛ばして解決編たる「目明し編」を先に見てしまった。僕には潰すほどの暇はあるけどない。
(注4)……ちなみにそれ以前のシナリオは総体として見ればC判定である。長い。長いんだ。楽しくない時間が長すぎるんだよ。君とはもう一緒にいられない。