とある魔術の禁書目録 2期

観終わった。ついに観終わった。やった、やったよ!
上条さんの右腕に代表される話ではあるのだが、この話は能力無効化が好きすぎる。好きすぎて気が狂っている。
炎を出す敵が出ようと氷を出す敵が出ようと、上条さんの右腕(イマジン・ブレイカー)は無効化する。なんであろうと無効化するので、相手が何をやってこようがストーリー上大差がない。能力を無効化された結果、一般人に堕した敵に対して説教を行い、パンチで倒す。
以上がとある魔術の禁書目録の基本パターンな訳であるが、2期ラストは想像を超えていた。
今までのエピソードでは上条さんが参加する戦闘は遭遇戦が殆どだったのだけれども、今回は違う。上条さんを狙って襲ってきているのだ! しかも上条さんの能力(イマジン・ブレイカー)のことまで把握されている!
普通だったら、敵はイマジン・ブレイカー対策を用意してきており、それによって上条さんがピンチになる、というのが予想される展開である。誰だってそうする。俺もそうする。上条さんはどうやってこのピンチをくぐり抜けるのか!
でも『とある』は違う。敵はイマジン・ブレイカー対策を用意していない。普通に魔術を使って普通に上条さんに無効化される。そして敵は死んだ。え……。

一方そのころ別の場所で、かつての仇敵、今はちょっとだけ味方のアクセラレーターさんは大ピンチに追いやられていた。自分の能力を詳しく知る男に、能力対策を立てられていたのだ(能力無効化)! 何度技を放っても敵に能力を逆利用されてしまう。大ピンチだ。その上、MP切れでもう技を放つこともできやしない。
結局、能力を完全に無効化されたアクセラレーターさんは徒手空拳で殴りかかることで勝利を収めたのでした。
「能力を使わないってことは俺の立てた対策も無意味ってことじゃねえか……!」と木原さんは語ります。え……。

この2つのエピソードで分かることとしては、能力無効化は絶対である、という一点です。そしてそこを強調するがために非常に滑稽な絵面が完成しているのです。
一方では「相手が能力無効化してくるって判ってるなら能力使うのやめましょうよ……」という俺の呟きが生まれ、一方では「折角能力無効化できたんだから制圧しましょうよ……」という俺の呟きが生まれるのです。

「カウンターデッキ相手と分かっていたが無策で特攻!」
「相手のスペルは全部カウンター! だけど勝ち手段ゼロ、ライブラリーアウトで負け!」みたいなー!