マージンコール

リーマンショックのとき、実はリーマンではこんなことが起こっていたのだった、系の映画をみた。系の映画なので別に事実暴露のお話だとか、ドキュメンタリー仕立てとかにはなってない、んだってさ。リーマンのことをろくにしらないのでへーとしかいいようがない。へーと言った。
話は全編通じて超地味。
自分が興味を惹かれた箇所としては以下がある。
冒頭、主人公が仕事をしてたら、自分の所属する会社が大損こきそうだ、というシーンがある。そこで主人公が気づくのが持っている証券(を構成するリスクパラメータのひとつ)のボラティリティ(価格変動率)の大きさ。そしてそのボラティリティを元に算出した想定最大損失(VaRのこと?)に気づくわけです。
「この損が実現したらうちの会社やばくない?」

主人公の提供したこの話を元に、すべての話が動いていくわけなのだけど、「含み損」ではなく、「想定最大損失(明日にもこのぐらい損する可能性がある)」という、あくまで可能性を焦点にしているところが面白かった。リスク管理としては当然なのかなー。