資本主義者VS共産主義者

マッキントッシュ最高ですね」
「ほう?」
「なんといっても設計思想が魅力的です。未来を向いたデザインとでもいうんですかね。一度触ったらウィンドウズなんかとてもとても」
「ははあ」
「とまあ、以上が作家森博嗣の主張なんですが姉崎さんはどう思いますか」
「ははあ、としか言いようがないですな」
「やっぱりそれしか言えませんよね。未来を向いたデザインってどないやねん! 貴様は未来からきた未来人か!」
「か!」
「しかしここで問題なのがですね、この森博嗣という変態作家」
「変態?」
「信用に足る人物である、ということなのです」
「変態なのに」
「僕は大体半年ごとに『人生変わる! マジ! この作品(あるいは人物)に触れてよかった!』というイベントがあるんですが、森博嗣さんは二期前のチャンピオンでいらっしゃるんですよ」
「つまり、一年ぐらい前に君が『触れてよかった!』と叫んだということだね。いつまでも冗長に続くのもアレだからさっさと纏めるけれど、『僕が認めた人物がよく判らないことを言っている。判らないものは怖いのでそんな意見は抹殺してしまいたいのだが、認めた人物なのでそれも出来ない。ファック!』」
「そういうことです。こういう時の最終手段が『じゃあ僕も使ってみるぜ! それで判断するぜ!』なのですが、それもやり難い」
「高いしね、マッキントッシュ。一台買うお金でウィンドウズマシンが二台は作れる」
「今度パソコン買うときはマッキントッシュにしてみる、というのも手ではあるのですが、折角新しいパソコンを買うのなら今使っているパソコンのアッパーバージョンが欲しくなるのが人情というもの。今のパソコンじゃこのゲーム重いな→じゃあ買い換えよう→ひゃっほー挙動が軽いよう、の喜びがパソコンを買う動機の八割です。それにマッキントッシュではエロゲが出来ない。これは痛い」
「あ、変態だ」
「ということでエロゲを趣味に持たない(持つ予定も無い)パソコンはじめて物語な人は是非ともマックを買って、使いこなした後にウィンドウズマシンも使って違いをレポートしてくれるといいと思います」
「思います」


「それにしてもフィッシュディッパーの不味さはどうにかなりませんかね」
「ナゲットラヴ」