きちんとしなければ。

鈴村にとって友人・他人というものは実は中々に大切な存在でそれらが無ければまあ、かなり暇だ。


鈴村は厳密な意味での暇は嫌いだし(数年前から彼は暇を嫌うようになった)、暇になるとどうしてよいのか解らなくなってしまう。どうしてよいのか解らなくなった結果、いつのまにか眠りについていることもしょっちゅうあって、寝てしまうということは半分より少し多めに死んでいると言う事で、まあたぶんあまりよくない。


だから友人・他人がいてくれると暇じゃないのでとても良い。けれども友人・他人といつまでも一緒にいると、思考はどんどん薄れてしまって、鈴村は何も考える事ができなくなっていく。そのことはなんとなく嫌なのだ。


この両者の戦いは実にジレンマじみていて、結構困る。


ここ最近の悩みはまさにそれで、実に贅沢な話だと鈴村は思う。。


兎角、ひたすら困ってしまうのだ。ひたすら困っていると、鈴村は思うのだ。たぶん。なんとなく。ネバーエンディングたぶん。エンドレスなんとなく。