『男たちの大和』

男たちの大和
凄かった。この一言に尽きる。忘れてた、僕の邦画が大嫌いだった気持ち……!
基本的に序盤から終盤までずうっと蹂躙されっぱなし。それなりにパーティメンバーにはキャラが付けられるのだけれども、戦闘面のキャラ付けは皆無。
史上最強の戦艦というコピーはコピーだけで活躍のシーンはない。僕はいかに大和が強いか、そしてそれがどんな不幸(戦況だとか上層部が無能だったとか)で敗れていくのか期待していたので、まあ期待の真裏に入った感じです。
想像版大和は以下のような感じ。ちなみに僕は史実をまったくしらないので細かいところは無視して頂きたく。


導入、いかに大和が素晴らしいか、これでどう戦況が変わるかを嬉々として語る技術者。「大和はこうこうこういうところが優れていてこうこうこういう理由で不沈艦なんですよ。超強い」
実戦配備しようとするも、兵が足らずいるのは少年兵ばかり。こんな子供にあの最強の船を渡すというのか──とかでドラマ。一回目の戦い(名前忘れた)では艦の性能・航空支援などにより快勝。もしそれが史実的に間違ってるのなら大和のみが勝つ感じ。「すげーぜ大和、35もの(数字適当)航空機を落としやがった! ってあれ、味方みんな沈んでるー(がびーん)」とかそういう奴。
終盤は大体本編と一緒でOK。航空機の支援がないせいで(強調)気付けば死体の山だぜえ。もうみんな駄目だ。うわー。


つまり僕が見たかったのは日本版『ブラックホーク・ダウン』であり、そうではなかったと、それだけの話か。いや違う! だってあそこもあそこもあそこも糞だったもの! 『突如「よくもまあ恥知らずに一人だけ生き残ったもんよ」という声が響く→回想→「よくもまあ〜」→回想終了』とかすごい酷かったもの! あと『タイタニック』同様に現代のひとが回想、あるいは物語る、という形式なのだけれども現代編は全部しね。笑わせようとしてるのかと思った。


評価:D−