君は犯罪者だ。冤罪じゃない。君は罪を犯した。それは君が知っている。君は犯罪者だ。
さて、君は牢獄に捕らえられた。順当な方法で順当な手続きに従って牢獄に捕らえられた。
だが、この牢獄には隙がある。計算された隙ではなく、君が見つけた独自の隙だ。誰もが気付くような隙ではなく、君だから気付いたような、些細で致命的な隙だ。これを上手く使えば脱獄すらも容易だろう。


君に、「脱獄しない」という選択肢はあるか?


でも看守は君の思考全てを読んで、罠を仕掛けているのであった。ああ無情。さて、この罠を回避する手段は『心理的に』存在するのだろうか。

ということを荒木飛呂彦死刑執行中脱獄進行中』を読んで思った。やあ、やっぱり天才は凄い。

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