萩尾望都ポーの一族』1〜2巻、『トーマの心臓
なんというか、読むのに大変労力のかかる漫画だった。僕が今まで読んだ中で一番かもしれない。物凄く疲れる。それで、その疲労感に見合うほどのものが得られたかというと、うーん、どうだろう。少女漫画と分類されるもの全てがこういう空気を持っていたのなら、世に数多いた(と思われる)少女漫画を趣味とする少女たちは尊敬に値すると思う。文学との違いは「他人に褒められるか見下されるか」。いやはや、ストイックだ。
エドガー ガラスに映ってない!」
評価:双方共にA-(怯えすぎか?)


にざかなB.B.Joker』2巻
長谷川君メインの話が1話あってびっくりした。やっぱり長谷川君は可愛い。これは漫画家の人が「男だけれども女の子みたいな子」として描いている訳で、つまり「設定上男」で絵柄は「女の子」なわけだからそれを可愛いと思うのは全く正しいのだ。僕は無実無罪である。
しかし、その長谷川君メインの話は大変出来が悪くてアレだった。初見、意味が判りませんでしたぜ。でもまあ長谷川君は可愛いので僕は何も言うことは無い。萌絵ー(森博嗣)。
評価:変わらずB+


荒川弘鋼の錬金術師』7巻
連載は立ち読みしているのだが、結構見逃しがあってびっくり。ああーあのストーリーのぶつ切りは作者の計算ではなかったのか(気づけ)。
相変わらず丁寧な作りとガンガンイズム(「不思議力を不思議力のまま扱い、その上で薄氷のような合理性を操る」という姿勢のこと。「え、それは漫画的お約束じゃなかったの?」「違います。これはこうこうこういう理由だったのですよ」 最近は『武装錬金』で多く見られる。ってジャンプじゃん!)で作られている。エド君が無敵の盾を破るあたりとかの強引さに萌え。えー、だったら「盾を分解」「攻撃」の二手間じゃなくて「肉体ごと分解」の一手間でいーじゃんー。スカーさんの教えを忘れたのですか。錬金術師最強。あとアルフォンス君は自分の弱点を人に教えすぎ。血印を消されたら命が消える、というのはもっと大事にしなきゃ駄目の秘密ですよ?
評価:B