日記・日記・日記

昨日が恐ろしく寒かったので、今日は必要十分と思われるだけ防寒をする。結果、まったく恐ろしくなかったので実によかった。
今日の講義は3コマ。
どうも最近、疑念が確信に変わりつつあるのだが「講義という形式は恐ろしく効率が悪いのではないか」。
質疑応答ではなく、一方的に延々と先生が自分のペースで喋るだけ。効率の悪さに眩暈。読書との情報効率の差はどんだけだ!?
大学の授業は小中高と違って一時間半ありますが、それだけの時間を費やすほど価値のあることをやっているとは到底思えません。十五分、せいぜい三十分程度に圧縮できると思うのですが、できませんかそうですか。でも学生はお金を払っているわけで、先生もそのぐらいの努力はしてくれてもいいと思うのだけれど……。とか授業を受けながらつらつら。そんなことを考えてもまだ暇が余りました。途中、1コマは僕の随分好きな先生で、その先生の授業だけは「かろうじて」退屈はしなかったけど(でも暇ではあった)。兎角、地獄のような3コマ。


授業が全部終わったので後輩と遊ぼうと画策するも、彼は次のコマも授業がある様子。


「終わったら電話入れて。それまで外をうろついてるから」


コンビニにてサンデーとマガジンを立ち読み。経過時間30分ほど。薄々感づいてはいたが、あの野郎(雑誌のこと)あれだけ厚い癖に見掛け倒しだな……。しょうがないのでメールを送る。


「サンデー・マガジン読了。帰ることにする」


帰り、駅のベンチでお爺さんに話し掛けられる。
「学生さん? 本を読んでて関心だね。学術書?」
んー。麻耶雄嵩の『鴉』ですぜ。学術書でもなければ文学でもありませんぜ。
矍鑠としたお爺さんで、スムーズに話が通る。
推理小説っていうと、松本清張とかか」
ええ、まあ、そんな感じ。
良いお爺さんでちょっと好きになりかけていたのだが、1分もたたずに電車が到着。ああ、お爺さんが嫌いで逃げようとしたわけじゃないのですよ……僕は本当にこの電車を待っていたのです……。
すぐにさよなら。48秒の邂逅。
もう少し仲良くなればお爺さんの遺産すら貰うことが出来たかもしれないのに……。悲しい。


そんなのが今日の僕でした。平和というのは素晴らしいことだと思います。