『SAW2』

見た。見てきた。
前作は登場人物を鎖で縛ることにより暴力を排し、会話による知的ゲームをやろうとしたら「逃げたいね」「うん逃げたい」程度のやりとりしかできなかった訳ですが──
今作は暴力解禁。下手な心理戦をやるよりかは肉体言語によるやりとりを選んだのは正解でしょう。毒ガスによる時間制限(君達はいま、毒ガスを少しずつ吸っていて、2時間もすれば死ぬ。がんばって解毒剤を探そう)も、少しずつの戦力・体力の低下を引き起こし、緊迫感+うかつな暴力+一発逆転の可能性、等々の面白シナジィを生み出しておりなかなかのグッドチョイス。脳味噌まで筋肉で出来てる筋肉さんも暴力化の流れにノリノリ。あの条件下で自らにナイフを突き立てるのは並大抵の馬鹿じゃ勤まりません。
過去の「ゲーム」勝利者アマンダさんの的確な動きも愉快。『バトルロワイアル』の川田君を連想したのは僕だけじゃないでしょう。
総じて満足しました。


評価:B(意外と低い? いや、こんなものだよ。僕も君も貴方も彼も)